腸にやさしく

潰瘍性大腸炎から短腸症候群になった患者の生活を綴ったサイト。誰かのお役に立てば…

復職した

退院して半年が経過。体力も少しずつではあるが取り戻してきたことから、復職することにした。一年近く休んでしまっていたし、体もだいぶ弱ってしまったので、かなりの不安があった。しかし生活費がないと生きていけないので、いつまでも家に籠っていることもできない。意を決して職場に戻る決心をした。

点滴は退院時と同じく、日中1500ml、夜間1500mlを継続している。そのため、通勤も仕事中も点滴と共に行動しなければならず、点滴を持って外出する事がかなりのストレスだった。点滴は朝と夜7時に交換した。家を出るタイミングで交換し、帰宅後シャワーを浴びてまた交換。点滴中心の生活だ。家を出るときは点滴用のバッグに点滴とポンプを詰め、それを小型のリュックに入れて、背負って出かける。通勤は電車なので、リュックが人の邪魔にならないよう、車内では背中からおろして手に持つ。出勤時点滴はほぼ満タンなので、かなりの重さ。仕事中はリュックを足元に置いてのデスクワーク。なので、動かず楽かと思う方もいるかもしれないが、書類をプリントアウトするたびに、リュックをもって移動しなければならず、面倒である。まるで重りを付けられた囚人のようだ。

体に障害があるとはいえ、余裕のある会社ではないので、仕事は以前と同様に降ってくる。毎日かなりしんどかった。自分の仕事を十分にこなせず、同僚にしわ寄せになっていくと思うと、心苦しかった。やっぱり短腸症候群で仕事するのは無理なのかなと何度も思った。誰もが平等に暮らせる社会なんて無いと思った。しかし生きる為には現実を受け入れなければならない。リュックにヘルプマークを付け、障害をオープンにして少し開き直ることにした。同僚が「(仕事が増えたけど、その分)残業代稼げるようになりましたよ」なんて言ってくれたのが救いだった。

悩みながらもなんとかひと月仕事をすることができた。通勤等で少しは体力がついたのかもしれない。とにかく毎日が必死だ。