腸にやさしく

潰瘍性大腸炎から短腸症候群になった患者の生活を綴ったサイト。誰かのお役に立てば…

レベスティブの効果

入院中の7月22日からレベスティブを使い始めた。この薬は昨年発売されたばかりの新薬で、現在、国内ではまだ120人程度しか利用していないらしい。レベスティブは小腸の絨毛(じゅうもう)を伸ばし、栄養や水分の吸収能力を高める薬である。

薬を使う前は、食事を取っても栄養は全く吸収されず、プレアルブミンの値が下がる一方だった。ストーマからの廃液量も6000mlもあり、食事すればするほど下痢になり、栄養状態が落ちていき、更に脱水となっていくだけであった。医師からは「食事はお楽しみ程度の少量にしましょう、栄養は点滴で」と告げられて、悲観に暮れる毎日だった。

ところがレベスティブを使い始めてひと月半もすると、口から食べたものが栄養として吸収されるようになったのか、プレアルブミンの値がみるみる上がっていった。むしろ上がりすぎて、点滴のカロリーを減らした程である。食べるものにもよるが、ストーマからの廃液量も3000mlと半減してきた。

レベスティブを製造しているタケダ薬品の研修会に参加した看護師さんの話によると、効果が実感できるまでに3カ月ほどかかるとのことだったので、更に小腸の機能があがることを期待している。

とはいえ、水分の吸収はいまいちだ。私は大腸がないので余計にそう感じてしまうのかもしれないが、水分は殆ど吸収されていない気がする。飲んだら飲んだ分だけストーマから出てきてしまう。この点は残念だが、外出先では極力水分は控えるなどして、上手く立ち回れるようにしたい。